野球と異なるソフトボールのストライクゾーン

ソフトボールは野球から生まれたスポーツなのでとても似ていますが、グランドのサイズが違うだけでなくルールにも違いがあります。

今回はその中で、野球とソフトボールのストライクゾーンの違いについて考えていきます。


1.そもそもストライクゾーンとは

ストライクゾーンとは、ピッチャーが投げるボールに対して、無理をしない姿勢でバッターが自然とバットにボールを当てることができる範囲のことをいいます。

しかし、このストライクゾーンはバッター1人1人に対して線を引いて、細かく判断できるものではありません。

キャッチャーの後ろに立っている審判、つまり球審によってストライクなのかボールなのかが判断されることになります。

その球審も人によって、ストライクゾーンに違いが出てくるので、野球とソフトボールの規則にのっているストライクゾーンの規定は、あくまでも「目安」ということになります。

ですから、規則としてあるストライクゾーンと球審が判断するストライクゾーンに差が生じるということは頭に入れておく必要があります。


2.野球のストライクゾーンとソフトボールのストライクゾーン

それではまず、野球のストライクゾーンから見ていきます。

「打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、ひざ頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間」ということが公認野球規則により定められています。

そしてこの空間は、バッターがボールに対して打ちに行った時の姿勢の中で決められるので、構えたときの姿勢ではないということが重要なポイントです。

本塁上の空間とは、ホームベースを底辺とした5角柱をイメージするとわかりやすいと思います。

次にソフトボールのストライクゾーンですが、「打者が打撃をしようとするときの脇の下と膝頭の上部の間の本塁の上方空間である。」というのが公式ルールとなります。

ソフトボールも野球と同様に、ストライクゾーンがホームベースを底辺とした5角柱であるということに変わりはありませんが、少しだけ違いがあります。


3.野球とソフトボールのストライクゾーンの違い<について/h3>
まず1つ目は、ストライクゾーンの下限の違いです。

野球は膝頭の下部がストライクなのに対して、ソフトボールは膝頭の上部がストライクです。

ですから、ストライクゾーンの上部でいえば野球もソフトボールもほとんど変わりませんが、下部は膝の上と下で違いがあるので、ソフトボールの方が少しだけストライクゾーンが狭いことになります。

2つ目は、ストライクゾーンの上限と下限のぎりぎりを通過したボールの判断ですが、野球はピッチャーから飛んできたボールがストライクゾーンの一部にでもかかっていればストライクとなりますが、ソフトボールは、ボール全部がストライクゾーンを通過しなければストライクとはなりません。

したがって、野球とソフトボールのストライクゾーンはボール2つ分くらい違いがあるということになります。

ソフトボールは野球と違ってピッチャーから飛んでくるボールが山なりなので、ストライクゾーンの見極めが難しいのですが、しっかりと判断することができればボールを選択することや余計なボールに手を出さなくて済みます。

また、ボールの見極めをしっかりと行うことによって塁に出るチャンスは増えるので、自分のストライクゾーンを知っておくことはとても大切です。


4.まとめ

野球とソフトボールのストライクゾーンはおよそボール2つ分の違いがあります。

ボール2つ分の違いはバッターにしてみたらかなり有利です。

しかし、ストライクゾーンをしっかりと把握していなければ、ボールに手を出して相手ピッチャーを助けることになってしまいます。

また、バッティングの上達にはストライクとボールの見極めも重要となりますので、自分のストライクゾーンを正確に把握しておくことはバッティングを上達させるための要素であるといえます。

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