守備の適性の見極め方 | ソフトボールの守備上達法

ソフトボールの守備では、ポジションごとに要求される能力が違ってくるため、適性をしっかりと見極めて適材適所の起用をする必要があります。

適性を見極めて守備位置を決めなければ、折角良い能力があっても十分に活かすことができません。

そこで今回は、ソフトボールの守備の適正の見極め方についてお話しします。


1.内野手の適正

内野手はポジションごとの適性が外野手に比べて大きく違ってきます。

まず、ファーストの守備に向いているのは、捕球能力に長けていて身体の軟らかい選手です。

他の野手からの送球が必ずしも捕りやすいボールであるとは限らないため、ファーストを守る選手は捕球能力に長けていることが要求されます。

また、身体を伸ばして捕球する必要もあるため、身体の軟らかさも要求されるポジションです。

一塁ベースに足を触れたまま身体を伸ばして送球をキャッチできれば、捕球した時点でアウトにできますが、足が一塁ベースから離れていると、ベースを踏むもしくはバッターランナーにタッチしなければアウトにすることはできません。

セカンドとショートはソフトボールの守備の要となる、センターラインを守る選手なので、足が速く俊敏性に長けていて守備範囲の広い選手が向いています。

特にショートを守る選手は、セカンドに比べてファーストまでの送球距離が遠くなるため、肩の強い選手が好ましいです。

また、セカンドやショートはダブルプレーを取る場面が多く、瞬時の判断が要求されるため、器用さもまた必要となります。

セカンドやショートが守備でもたついてしまうと、スムーズにアウトを取ることができません。

サードを守る選手には、一塁から一番遠くなるため、肩の強さが要求されます。

また、右バッターの引っ張った強く速い打球が飛んで来るため、鋭い反応速度と、打球を恐れない勇気も必要となるポジションです。

内野手全般に言えることとしては、バント処理の際などに素早くベースカバーに入ったり、息の合った連携でダブルプレーを取ったりする場面が多いので、瞬時に判断して適切に動けるように普段の練習で守備の連携プレーを上達させておきましょう。


2.外野手の適正

外野手は内野手よりも広い範囲を、センター、レフト、ライトの3人だけで守らなければならないため、足が速く守備範囲の広い選手が向いています。

また、内野手よりもスローイングの距離が長いため、肩の強さも非常に大切なポジションです。

外野に飛んで来る打球のほとんどはフライであるため、フライを捕るのが上手い選手が守ることが好ましいです。

特にセンターは、外野手の中でも一番広範囲の打球をカバーしなければならないため、外野手の中で一番守備の上手い選手が守ると良いでしょう。

また、内野手よりも広い範囲を長時間に渡って守らなければならないため、外野手には豊富なスタミナも要求されます。

アメリカンノックなどの守備練習で、守備の技術を上達させつつ、スタミナもつけるようにしましょう。


3.キャッチャーの適正

キャッチャーは、内野手や外野手などの他のポジションに比べて特殊な役割が多く、まさに「扇の要」となる超重要ポジションです。

ピッチャーの持ち味を最大限に引き出せる巧みなリードが要求されるため、優れた頭脳を持った選手でなければなりません。

名将・野村克也氏は楽天イーグルスなどの様々なチームの監督をされていた頃、チームの主力となるキャッチャーを選ぶ基準として「頭脳」を非常に重視していました。

どんなに優れた能力を持ったピッチャーも、キャッチャーのリード次第でその能力が発揮できるかできないか大きく左右されます。

また、ランナーが盗塁をした際は素早くスローイングをして刺さなければいけないため、キャッチャーには肩の強さと送球の正確さが求められます。

元メジャーリーガーの城島健司選手は、座ったまま牽制球を投げることのできる肩の強さを持っていました。

キャッチャーの守備をする選手は、遠投や筋力トレーニングなどで肩を積極的に強くしましょう。


4.ピッチャーの適正

速い球を投げられるというだけでは、ピッチャーは務まりません。

ストレートが速くても、コントロールが悪かったり、キレのないボールになったりしてしまうと、簡単にバッターに打たれてしまいます。

生きたストレートに正確なコントロール、キレのある変化球があって初めてバッターを上手く抑えることが可能となります。

コントロールは特に重要となってきますので、生きたボールをキャッチャーミットめがけて正確に投げることができるように意識して投球練習を行ってください。

また、打球反応の良さも優れたピッチャーになるためには欠かせませんので、投球練習だけでなく、フィールディングも上達させましょう。

5.最後に

ソフトボールのそれぞれのポジションでは求められる能力も当然違ってきます。

違うからこそ、チーム1人1人の個性を活かした守備をすることができ、また連携を磨くことで、鉄壁の守備が完成します。

どんな選手にも必ずどこかのポジションに適正があります。

ソフトボールにおける「生きる道」は必ずありますので、自分の個性を活かすことのできるポジションで自分らしいのびのびとしたプレーを楽しんでください。

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